日本における住宅歴史背景、アレルギーについて

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◎◎住宅の歴史的背景



戦前、戦後のはじめ,ほとんどの住宅は木造建築でした。冬でも冷たい隙間風が入るような建物が多く、保温性に優れているとは言えませんでした。

昭和30年代、高度経済成長期を向かえ、住宅事情も格段に向上しました。窓もサッシなどで気密性が高くなり、暖房設備も整い、冬場でも快適に過ごせるような環境になりました。

その気密性の高い都市型住宅は、住みよい反面、シックハウスや結露などさまざまな問題も生まれてきました。

特にダニの問題は深刻で、アトピーやアレルギー疾患の原因の一つとされるチリダニ(ヒョウヒダニ)やカユミの原因となるツメダニ等が冬でも大量に繁殖する環境になりました。 (チリダニは昭和30年から約30年間でおよそ3倍近く増加したと推測される)

屋内に生息するダニの割合は、チリダニが80~90%を占めるといわれています。このチリダニの死骸や糞がハウスダストとして空中に舞い、気管から吸引したり、皮膚に触れて、アトピー性皮膚炎、ぜんそく、鼻炎、結膜炎などのアレルギー反応を引き起こすといわれています。

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◎◎現在におけるアレルギー疾患の現状



今、日本では3人に1人がアレルギー性疾患の症状に悩まされています。

厚生労働省は平成15年度の保健福祉動向調査で結果を公表しました。

皮膚、呼吸器及び目鼻の各症状の内、いずれかのアレルギー性症状がある人は全体の35.9パーセント、男女別では男性34.3パーセント、女性37.4パーセントと女性の割合が高くなっています。また年齢別では、5才から9才までの男性が45.8パーセントと最も多く、女性では35才から44才が44.6パーセントと最も多くなっています。大都市と町村部では、大都市が39.4パーセント、町村部では31.1パーセントと大都市が町村部を上まっています。

皮膚と呼吸器の症状は子供が多く、目鼻は各年代に広がり、大都市部でアレルギー症状が多いという結果です。

「都市部は気密性の高い住宅が多いため、ダニやカビが発生しやすく、花粉もコンクリートに吸収されずに長くとどまり、人に付着しやすいためではないか」と厚生労働省統計情報部は推測しています。また、日常生活では「よく眠れない」「仕事や家事、学業に集中できない」など、多くの人がアトピー性皮膚炎や花粉症、気管支ぜんそくといった“国民病”に悩まされています。

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小学生の気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎の患者の割合は15年前の3倍以上になっています。幼稚園生、中学生、高校生においてもほぼ同様な増え方をしています。(文部科学省、学校保健統計調査速報)。

文部科学省は、平成16年2月10日から「学校環境衛生の基準」の改定を行い、「検査事項」に「ダニアレルゲン」を新たに盛り込み、その検査と実後処置の実施を指示しています。(「学校環境衛生の基準」の改定通知)

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◎アレルギー反応とは


人の身体は細菌やウイルスが体内に入ると、撃退する免疫機能を持っています。

アレルギー反応とはダニ・カビ・花粉などに過剰に反応して、人間を守るはずの免疫機能が逆に身体の内部を攻撃してしまう状態をいいます。




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◎チリダニが及ぼす影響


アトピー性皮膚炎や気管支ぜんそくなどのもっとも影響を与えている1つといわれているダニやハウスダストの影響はスギ花粉よりも高く、この問題は避けては通れない問題の1つです。

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n-2.jpgチリダニがお尻からフンをするシーン

 

特にダニの糞は球形に近い形で0.01ミリから0.04ミリ、乾燥すると粉々に壊れ、1ミクロンまで細かくなります。これがハウスダストとして空中を浮遊して人の口や鼻、皮膚から体内に侵入します。何より怖いのが、ダニの糞はダニの死骸の1.8倍に近いアレルゲン量を有している点です。

防ダニ製品の認定検査機関の試験結果で、約4センチの布地面積に156匹いた屋内ダニが、わずか3ケ月間でおよそ8万匹に増殖したという結果が出ています。もし8万匹のダニが一日に6個の糞をすると48万個、ダニの一生では、なんと2億3千万個に達します。

 



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◎寝室の驚異


屋内ダニの生息環境は、温度25度から30度、湿度60%から80%が最も繁殖しやすく、また、寝室がダニの温床と言われています。特に寝具類は、人体体温、約35度から36度で呼気と発汗で湿度が高くなり、ダニが繁殖するための条件が揃います。


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寝返りなどによってダニアレルゲンなどの汚染された寝室内の空気を吸うことによって喘息などの発作が起こる。




人のフケや垢、そして皮脂がたまりやすい枕や布団は、ダニの格好の生息環境なのです。
そして、ダニの生息、繁殖の過程で増え続ける糞や死骸などが乾燥し、多量なダニアレルゲンとして寝室に舞い、就寝中もアレルギー疾患の原因を吸い続けることになります。

人の生涯の約3分の1は睡眠です。このような事態を防ぐには寝具など寝室の改善が必要です。

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◎WHO世界保健機関での糞アレルゲン値の判断基準


WHO世界保健機関では、糞アレルゲン値の判断基準を、塵1グラム当たりの糞アレルゲン量が2マイクログラム以下であれば安全で、2マイクログラム以上で抗体のできる要注意ゾーン、10マイクログラム以上なら、喘息発作を発症する危険な状態というものです。しかし、日本の平均は約20マイクログラムと言われています。

睡眠時に多量のダニアレルゲンを吸い続け、短期間でこの危険領域を越えてしまうことになるわけです。

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